先住民はどこからやって来たについて

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先住民はどこからやって来た

人類大移動の謎を追う

ハイダ族のトーテムポールを守るウオッチマン
▲ハイダ族のトーテムポールを守るウオッチマン

ウォッチマンはクイーンシャーロット島の遺跡のある場所に
5月から9月の間滞在し、世界中の観光客に彼らの文化を
案内している。

地球上に人類が誕生したのは、今から500万年前のアフリカとされている。その後アフリカからユーラシア大陸、そしてアジア各地に分散し、アジアから更に南へ向かうものと北へ向かうものとに分かれていった。 この北へ向かっていった人々こそカナダの先住民族の祖先「モンゴロイド」とされている。余談だが、近年のDNA研究により、カナダの先住民族と日本人の祖先は同じである可能性が高いと見られている。
そんな話を知った上でカナダの先住民族を見るとその顔つきなどなんとなく親近感も沸くのではないだろうか。
しかしアジアから北へ向かい北米大陸への移動を想像してみると、なぜ北米大陸へ?の疑問も湧いてくるのだが、幾つかの説がある中で一番有力視されているのは、当時生息していた巨大動物マンモスを中心とした狩猟生活を送っていた人々は数万年という時の流れの中で氷河期が幾度と訪れ、そのマンモスの生息圏が変わり、それを追い求める人々もそれに伴い移動を続けたというもので、ユーラシア大陸東端のべーリング海峡に到着し、現在でも水深50mに満たないその海峡は当時、過去数回の氷河期の間、その海水が凍り、水位がかなり低くなり、その海底は地上に露出し、ユーラシア大陸と北米大陸は陸続き(べーリンジア)となっていた。そこにマンモスが生息し、それを求めて移動し、ついには北米大陸へと足を踏み入れたとされる説である。 また他の移動ルートとして、古来から航海技術に駆けていた人々が存在し、東南アジアから日本、ベーリング海峡、アメリカ大陸を渡り再び東南アジアへ流れる黒潮海流の流れを利用し北米大陸へ移動したという説もある。
この説を裏付けるかのように、1986年6月、三重県賀田湾で消息を絶った尾鷲市賀田町の漁船「一丸」が翌1987年3月に約8,000Km離れたカナダのブリティッシュ・コロンビア州プリンスルパートの西140kmのクレアム島に漂着しているのが発見された。そう遠くない未来には科学の進歩により、我々の祖先が歩んだ道が解明されていくのであろう。