セントヘレナ

わずか120km平方メートルの小さいエリアには、溢れんばかりの魅力が詰まっています。

島内の自然環境は様々で、乾燥した砂漠地帯もあれば雲霧林もあります。素晴らしき、希少な生物多様性を持ついい例であると同時に、その環境を保全し回復させるための努力をしているという点でも、良い例と言えるでしょう。

セントヘレナチドリ、巨大なシダ、砂漠に生息する夜行性のクモを含む400種の固有種が生息しています。

透明で温かい水はダイビングやスノーケリングなどのアクティビティに適しています。 ７５０種を超える海洋生物が確認されており、そのうちの少なくとも５０種は島の固有種です。 また、毎年新しい種類が発見されています。 ハンドウイルカ、シワハイルカ、ハシナガイルカ、マダライルカは、年中見られ、回転やジャンプで私たちを楽しませてくれます。マダライルカに至ってはその数２００頭を超えます。

生息している海洋生物に加え、常に多種多様な種類がこの海を訪れます。 ザトウクジラ、イワシクジラ、マッコウクジラ、ジンベエザメ、タイマイ、アオウミガメは定期的にこの島に顔をだします。

ジンベイザメをセントヘレナで見られるのは１２月から３月。体長は１２ｍを超えるおとなしい巨人は海面近くで大きな口を開き、小さな魚とともにプランクトンをすくいあげます。時には３０頭を超える群れも！！
ジンベエザメと一緒に泳げば、忘れられない思い出となるでしょう。

セントヘレナはわずか500年余りの歴史の中に忘れてはいけない遺産が残っています。 1502年にポルトガルの航海家ジョアン・ダ・ノーヴァによって発見された後、1650年代にイギリス東インド会社が行政権を持ち、イギリスはこの地を植民地としました。スエズ運河の開通後と蒸気船の登場までは、大英帝国時代の航海の要地として栄えました。

また、遠隔地にあることからおよそ6000人のボーア人、ディヌズル王、バーレーンの王子を含む、大物囚人の流刑地として使われていいました。その中にはもちろんナポレオン１世の名前も。

ナポレオンは、百日天下後、アメリカに亡命する計画があったものの、イギリス軍に捕えられ、セントヘレナへ流刑されました。セントヘレナではロングウッドハウス（写真右）で生活し、最期を遂げます。

マンティス・セントヘレナは歴史的建造物を復元したもので、新しく現代的なホテルです。 その歴史は古く、建てられたのは1774年。それは隣に立つ南半球で最も古い【セントジェームズ教会】が完成した年と同じです。ヤコブの梯子、レストランや観光案内所などが徒歩圏内の便利な立地も自慢です。