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3日目

16:00
日本から遠く離れたフォークランド諸島に到着しました。
最初の島は、サウンダース島です。
この島では1765年に英国植民地になって以来、今でも羊の放牧が行われており、歴史的にも重要な場所です。
17:00
簡易宿泊施設にチェックイン後、さっそくペンギンに会いに出発です。
4WDにて約1時間、イワトビペンギンの巨大なコロニーの広がる「ルーケリー」に到着です。
空には大きな翼を開いたアホウドリが舞います。
フォークランド諸島までの道のりはとても長く、さらに今回は飛行機の遅延が発生して、サウンダース島に到着した際、T様は大変お疲れでしたが、目の前のイワトビペンギンに元気をもらったご様子でした。
帰りは、ビーチに立ち寄り、マゼランペンギンも観察しました。

4日目

9:00
サウンダース島1番の自慢「ネック」を訪れました。
ネックは、4種類のペンギン(ジェンツーペンギン、キングペンギン、マゼランペンギン、イワトビペンギン)の繁殖地です。
美しい景色のコンビネーションが世界でも素晴らしい写真撮影の場となっています。
少し崖を登るとマユグロアホウドリにも会えます。

前日に行った「ルーケリー」では殆ど見られませんでしたが、ペンギンのコロニーの周りには、卵や雛を狙おうと目をぎらつかせている鳥たちの姿があります。
フォークランドカラカラ、盗賊カモメです。
盗賊カモメに至っては名前に「盗賊」がついてしまってますね。。。恐ろしい。私達のランチも狙っていました。背後を振り向けばいつもカラカラ。

もちろん、ペンギンたちのコロニー上空を飛行する彼らを黙ってみていません。
大きな声を張り上げて、時にはくちばしを向けて必死に抵抗します。盗まれた姿を見るとどうしても、残酷だなと思ってしまいがちですが、卵を狙う彼らにとっては、生きていくための手段。考えさせられます。

5日目

10:40
小型機に乗って次なる島ブレーカー島へ向かいます。
フォークランド島に住む人の足にもなる、この小型機。 現在、パイロットは5名だそうで、観光客が訪れるこの時期は大忙し。
島から島へ私達を乗せてくれるのもそうですが、時には救急車代わりにもなります。
救急車としての出動は年に数えるほどしかないそうです。
途中スタンレーに立ち寄り給油をし、ブレーカー島に到着。
ブレーカー島では、昼食後、ロッジのオーナーが4WDで島を案内してくれました。
カリブ海を思わせる白砂のビーチ、ハナコブ鵜のコロニー、野鳥が集まる池など…
帰りは、牧羊地を歩いてゆっくり帰ります。
この島は、国際的にも重要野鳥生物生息地として知られていて、いろいろな鳥たちが大自然の中を歩いたり飛んだりしています。
19:00
夕食は、ロッジで頂きました。
綺麗に盛り付けられたお食事は舌だけではなく、目でも楽しませてくれます。

6日目

午後
シーライオン島へ向かいます。
午後からの出発でしたので、午前中も有意義に過ごせました。
ハナコブ鵜のコロニーはまるで空港のように、たくさんの鵜たちが飛び立ちます。
コロニーがある場所は間っ平になっており、着地着陸が容易にできます。 鵜は朝晩に飛び立ち、海で餌をとってまたコロニーに戻ってきます。

ロッジは、手入れがとても行き届いていて、とてもくつろげます。

14:00
もっとゆっくりしたい気持ちをおさえ、シーライオン島へ。
シーライオンは、ロッジの周りにペンギンのコロニーがあり、ペンギン好きにはたまらない場所です。
ロッジのロビーやダイニングからもペンギンが見られます。クリスマスが近く、ロッジはそこらじゅう綺麗にデコレーションされていました。

早速、シーライオン島探検です。
ゾウアザラシがいるビーチへ向かいます。彼らは、それはだるそうにマグロのようにに寝転んでいます。ゾウアザラシは背中に砂をかけて、体を冷やす習慣がありますが、時折そんな姿が見られました。 臆病もので有名なマゼランペンギン。ゾウアザラシの様子をそぉっと伺いながらダッシュで彼らの横を駆け抜けます。おもしろ可笑しいのですが、大変かわいらしいものでした。

7日目

宿のマネージャーのミッキーが島内ツアーへ連れて行ってくれました。
島全体は、歩くと時間がかかってしまいます。ツアーは4WDで出発です。
まず訪れたのは、断崖絶壁!
ここにはサウザンアメリカンシーライオンが遊びに来ていました。ライオンのタテガミを連想させるその姿はまさにシーライオン!
運がよく、アシカの赤ちゃんも見られました。

そしてイワトビペンギンのコロニー。イワトビペンギンの中には稀にマカロニペンギンが混じっています。 マカロニペンギンは、イワトビペンギンより少し大きく、額にオレンジ色の飾り羽があります。 車を停めるとミッキーが言います、「マカロニペンギンがいるよ」
どこどこどこ????車の中からではよくわからず、足早に車を降りました。
T様と一緒に探すと「居た!!」とT様が早々に見つけました。こちらを見てくれないマカロニペンギンには夢中になってしまいます。
イワトビペンギンの雛も可愛く、気になります。
途中、池にいる鳥や、ハナコブ鵜を観察してロッジにもどります。

8日目

早朝
シャチを探しにゾウアザラシがいる海岸へ。 残念ながらシャチはこの日現れませんでしたが、ゾウアザラシは、朝ということもありシーライオン島に着いた日よりも活発に動いていました。

実は8日目まで晴天が続きました。
島の人に聞いてもこれはとても珍しいこと。お客様は超絶晴れ女!!
この日初めて雨が降りました。にわか雨が何度か降り、初めてフォークランドらしい気候。
ロッジの周りにコロニーがあるので、雨が降っても大丈夫です。雨が強くなったら、ロッジに戻って休憩をすることができます。

ジェンツーペンギンは雛に餌をあげたり、盗賊カモメを蹴散らしたり大忙しです。
朝と夕方には徒歩20分の距離を海まで走り、餌を取りにマラソン大会を実施します。脅かさないように、茂みに隠れて観察しました。
シーライオン島のお食事も毎日美味しいものばかり。
シェフが腕によりをかけて作ってくれます。
嬉しいことにデザートも量が多く、甘いものが大好きなT様も大満足のご様子でした。

9日目

午前
植物も綺麗なフォークランド諸島。色鮮やかな植物が私達を楽しませてくれます。

3泊したシーライオン島に別れを告げ、いよいよフォークランド諸島で一番大きな街スタンレーに飛びます。
スタンレー到着後は、ボランティアポイントに向かいます。フォークランドで一番大きなキングペンギンのコロニーがある場所です。ベテランドライバーガイドが牧草地を4WDで進みます。
キングペンギンは、今回見たどのペンギンよりもサイズが大きいため、T様は最初見たとき「人かと思った」そう。
しばらくキングペンギンのコロニーを観察し、ビーチ側へ向かいます。
キングペンギンは観察していると、まるで人のようにコミュニケーションをとっているように見えます。

10日目

いよいよ、フォークランドを出発する日となりました。
スタンレーのホテルで美味しい朝食を堪能した後は、お土産探し。
クルーズ船が到着していたこともあり、いつもより30分程早くお土産やさんが空いていました。運が良いことに、通常は土曜休みの郵便局も開いていました。今回ご参加頂いたT様は切手を集めるのがお好きということもあり、大変嬉しそうなご様子でした。
何件かのお店をはしごして、お気に入りの品を買ったり、カラフルな屋根がかわいらしいフォークランドの街を撮影したり。
お土産屋さんにはペンギングッズがずらりと並びます。
お客様は時間との闘いを制し、嬉しそうな笑顔で戦利品をスーツケースの中に収めます。
特にペンギン好きな方は、日本出発時にスーツケースにお土産用のスペースをご用意頂くことをお勧めします。

添乗員レポートを書いたスタッフの感想

1週間にわたり、子育ての真最中のペンギン社会にお邪魔させてもらいました。
コロニーの周りで、鳥たちから必死で雛、卵を守る勇敢な雄の姿。喧嘩っ早いイワトビペンギン、マラソン大会を開くジェンツーペンギン、臆病もののマゼランペンギン、堂々と砂浜を歩くキングペンギン…
ペンギンによって、いろいろな性格がある気がして、いくら観察しても飽きがきません。
もう一つ特記すべきはフォークランドの大自然。広い牧羊地に咲くカラフルな植物、小さいながらも華麗に咲く草花、青空と雲が作り出すアート…
散策に出かけるだけで、感動する何かを見つけられます。
是非一度、足を踏み入れてみませんか?