>添乗レポート一覧TOP

1日目

16:50
予定通りフェアバンクスに到着。
空港には大きなグリズリーベアーとシロクマのはく製が飾られており、北国にやってきたことを実感しました。
空港からホテルまではタクシーの移動ですが、待てど暮らせどタクシーは来ず、途方に暮れていたところ、「CALL ROY」という車に遭遇、なんとタクシーだということで、ホテルまで送ってもらえることに。アメリカだけにタクシーは無数にあると考えていましたが、アラスカはその常識が通じないもう一つのアメリカでした。
ホテルはウェストマークホテル。カナダの北方にもある、チェーンホテルで心地よい滞在となりました。
夕食はホテルのレストランにて美味しいポテトとお肉が印象的でした。

2日目

8:15
フェアバンクスの朝は煌びやかな晴天でキーンとしたマイナスの気温が旅の気分を盛り上げてくれました。タクシーにてセーフウェイ(スーパー)に立ち寄り、その後空港へ。
チャーター飛行機は10人ぐらい乗れる大きな機材だったので、快適に飛び立ちました。
コールドフットへは1時間10分、途中の凍結したユーコン川やブルックス山脈の景観など美しいものでしたが、天気はどんどん下り坂に。
10:10
コールドフット空港は、空港というよりは滑走路がただあるだけの場所、係員はおらず、待ち合わせ予定のガイドが車で到着するのを待ちました。
しばらくすると、優しそうな輪郭の白人男性が運転するバンがやってきました。
彼の名前はマイク、うちのツアーはいつもこのマイクに頼んでいます。彼の前職はパイプラインのエンジニアだったり、先生だったりと、アラスカ州以外にほとんど出たことがないという生粋のアラスカ人。
マイクの車に乗り換えて、5分、コールドフットキャンプに到着しました。コールドフットキャンプは、もともとはパイプラインの建設のために作られた作業員のための施設。
現在はホテルとして開放し、多くの観光客が訪れています。 天気が良ければすぐに、ブルックス山脈のほうへ移動を考えたのですが、あいにくのどんよりで、夜のオーロラに備えて、ホテルにて休息しました。
コールドフットキャンプの宿泊施設はとにかく、暖房で暑い、調節ツマミで調整しても、窓を開けても外のマイナスの冷気をものともしない。極北の屈強な宿泊施設を肌で感じました。
20:00
天気もあまり回復していませんが、今回の旅の目的地の一つでもあるブルックス山脈のアティガンパスへ向けて出発。
しかしながら、途中、雪崩でアティガンパスの閉鎖がわかり、手前にあるシャンダラーシェルフという峠にてオーロラ撮影に挑戦しました。
その後も天候は回復せず、1日目ということもありホテルへ戻りました。

3日目

13:00
お昼までホテルにて休息
天気は良好、昼食後に専用車にてブルックス山脈を越えに出発。
しかしながら、本日も雪崩に阻まれて、アティガンパス手前で待機。
今年は特に雪が多いので、除雪車が大活躍でした。結局開通まで4時間。峠を越えるころには夕方となってしまいました。除雪したばかりの峠を車で通行すると、その雪の多さに圧倒されました。また、峠の南側は晴れているのですが、北側に降り立つと濃霧により視界不良。。。
綺麗な写真もオーロラも期待できないので、南側に戻り、シャンダラーシェルフにてオーロラ撮影をするとにしました。
しばらく、車で待機していると、この旅初めてのオーロラが出現しました。
オーロラは、少し薄く、はっきりとはしていませんでしたが、見れたことにとても安堵しました。
その後、ホテルへ。
明日こそは、快晴のオーロラを見れることを望みます。

4日目

9:00
朝から快晴。昨日の願いが通じたのかもしれません。
専用車にてブルックス山脈を越えに出発。今日は順調に峠を越えまして、ツンドラ地帯に入りました。
しかーし、やはり、靄がかかった状態。
それでも、気を取り直してどんどん進んで行くと、時おり晴れて、お日様が顔を出しました。
果てしなく続く、幻想的なパイプラインなどの撮影を楽しみ、ポンプステーション手前にて、カリブーの群れを発見。カリブーをこんなにもみられるとは思っていなかったので、自然からの最高のプレゼントでした。
カリブーを撮影して、そこで折り返して、帰途へ。
シャンダラーステーションにてオーロラ待ちをしましたが、ガソリンの残量が厳しく、ホテルへ戻りました。
オーロラ撮影は挑戦できませんでしたが、幻想的な風景とカリブーに充実した1日となりました。

5日目

早朝
峠の北側に行かれる最終日、早起きをして専用車にてブルックス山脈を越えに出発。奇跡!天候に恵まれてアティガンパスを越えても晴天でした。 昨日の幻想的な空間もよかったですが、透き通るような青空、きらきら光る雪、パイプランの広大な景色に圧倒されました。時おりすれ違う、プルドーベイに向かう大型トレーラーもまた大迫力。ほとんどのトレーラーはフェアバンクスと原油基地のプルドーベイを2日程度で行き来しているとのことでした。
ガイドのマイクが働いていた、ポンプステーション3にて折り返し、帰途へつきました。
夜には最後のオーロラチャンス。行程中何度も通り過ぎた、雄大なスカクパクマウンテンのそばにて、オーロラ撮影。この旅最高のオーロラが1時間ほど出現したので撮影しました。神様は見放してないなあと感じた瞬間でした。

6日目

午後
専用車にてフェアバンクスへ出発。
北極圏看板で写真撮影、ユーコン川沿いのレストランにて昼食。
レストランのうどんがとても印象的でした。 その後、フェアバンクスのホテルへ。
翌日は、タクシーで空港に向かい、シアトルにて乗り継ぎ、帰国いたしました。

添乗員レポートを書いたのはカナダ大好き・生涯感動スタッフの板倉でした。

板倉
3月のアラスカ北極圏、日に日に日照時間が延び、まだまだマイナス10度を下回るような時期ですが、春の訪れを感じられました。
フェアバンクスからチャーター飛行機で、ダルトンハイウェイの拠点コールドフットへ向かう際、ブルックス山脈が前方に鎮座しアラスカの奥深い、雄大な自然に圧倒されました。
ダルトンハイウェイからパイプラインに沿って、ブルックス山脈を縦断してツンドラ地帯へ幾度となく訪れましたが、天気によってさまざまな顔を見せてくれました。この観光地が見たい!という明確な目的のない旅でしたが、アラスカの大自然を満喫し、通常の観光では難しい、生涯に渡って忘れえない場景、感動が胸に刻まれました。

今度は、秋の時期にダルトンハイウェイを縦断するツアー組みたいと考えています。企画が完成しましたら、生涯感動のホームページにてご紹介いたしますので、ご期待ください。