カナダ旅行でのハイキング

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ハイキング
ハイキング写真
▲スコーキレイクを望む
カナディアンロッキーの魅力
 カナディアンロッキーのハイキングは一言で言い表すとウィルダネス(手付かずの自然)体験である。
ハイキング先進国のヨーロッパには有名な名峰マッターホルンを擁するスイスのツェルマットや知名度ではマッターホルンに勝るとも劣らないモンブランを擁するフランスのシャモニーがある。これらの山々の環境はハイキングをするには抜群に素晴らしいが足りないものがある。それは雄大な手付かずの自然である。カナディアンロッキーは山脈として世界有数の規模だが、山単体としての知名度は高くない。それぞれ素晴らしいが、あまりにも山が多すぎて麻痺してしまっているというのが正しいであろう。地球を感じさせる広大なフィールドには、たくさんの野生動物が生息し、無数のハイキングトレイルがある。中でもバックカントリーハイキングと呼ばれる山の中でロッジやテントに滞在しながら楽しむカナディアンロッキー核心部へのハイキングは、自然に身を委ねる玄人向けの内容と言える。

カナダのハイキングは現代生活で鈍感になりがちな五感を研ぎ澄ませてくれることであろう。

<アクセス>
カルガリーからカナディアンロッキーの中心地バンフまで陸路2時間

人気のコース

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スコーキーバレー

スコーキーハイキング       バンフ国立公園/ヨーホー国立公園

スコーキーハイキング 山小屋
▲ スコーキーロッジ

 <アクセス>
 バンフからフィッシュクリーク登山口 陸路1時間
 ※フィッシュクリークからテンプルロッジ
   ロッジのシャトルバスにて20分

 ハイキングDATA
 テンプルロッジ登山口からスコーキーロッジ
 距離:10.5q
 時間:5時間
 標高差:475m
 最高点:2,475m

 

 スコーキーのハイキングはレイクルイーズスキー場のフィッシュクリークが登山口となる。大きく分けるとフィッシュクリークからターミガンレイクを中心としたスコーキーロッジまでのハイキングとスコーキーロッジをベースとしたメルリンレイク、スコーキーレイクス(ミョソティスレイク&ジガデヌスレイク)などを訪れるハイキングである。 フィッシュクリーク登山口から本来の登山口、テンプルロッジまでは国立公園管理局で許可された車しか入れない。ただし、スコーキーロッジに泊まる宿泊客のみテンプルロッジまでの道のりはシャトルバスを利用して入ることができるのだ。

 テンプルロッジまでのトレイルは砂利の広い林道なので割愛する。テンプルロッジからは突然登りとなる。この登りは長くは続かずしばらく歩くと歩きやすい開放的なトレイルとなる。澄んだ水が流れる小川、緑のメドウ(牧歌的草原)、岩峰のコントラストが美しい。ハーフウェイハットを越えると遠くに見えていた山々が若干近くに感じられる。途中にはルピナス(ノボリフジ)やインディアンペイントブラシ(ゴマノハグサ)が咲き景色に新たな色を加えている。トレイルが少し登りになり、大きな岩がゴロゴロとした山肌の脇を越えるとターミガンレイクに到着する。

 テンプルロッジからターミガンレイク手前までのトレイルも素晴らしいが、ターミガンレイクから先の景色を目の当たりにすると、まるでターミガンレイクを境に下界との境界線が引かれているようである。ターミガンレイクにはその名の通り雷鳥の親子が戯れ、湖の色は濃いブルーで太陽の光を反射して輝いていた。ターミガンレイクでは少し時間を取って食事や休息するのにちょうどよい。湖に沿ってデセプションパス(峠)に向かうトレイルがついているがパッカーズパスに向かうものなど他にもたくさんの踏み跡があるので迷わないように注意したい。大きなターミガンレイクの横についているデセプションパスへのトレイルをしばらく歩く、右手にずっと見えている黒い山肌のリダウトマウンテン、左側のターミガンピークは迫力十分である。湖からトレイルが離れていくころ、ゆるやかな登りとなる。この登りを終えるとデセプションパスに到着する。デセプションパスはスコーキーバレーの入り口である。デセプションパスからはターミガンピーク、ウォールオブジェリコの荒々しい岩峰とトルコ石のような色をした美しいスコーキーレイクスが目に飛び込んでくる。ここからスコーキーロッジまでのトレイルに登りはない。草原のようになっているスコーキーバレーには様々な花が群生しているので花の好きな方は写真撮影などにじっくり時間をかけながら歩こう。トレイル上に小川が流れ、レッドディアーリバー&レイクスの分岐が現われるとロッジはもう、すぐ目の前である。

※シーズン  高山植物  7月上旬から8月上旬
        ハイキング 7月上旬から9月上旬

 

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マウントロブソン州立公園

バーグレイクトレイル   マウントロブソン州立公園

マウントロブソン バーグレイクトレイル
▲ マウントロブソンを望む

 <アクセス>
 ジャスパーからマウントロブソン州立公園 陸路1時間30分

 ハイキングDATA
 バーグレイクトレイル
 距離:21q
 時間:14時間(1泊2日)
 標高差:750m
 最高点:1,600m

バーグレイクトレイル
 カナディアンロッキー最高峰マウントロブソン(以下ロブソン)を巡る代表的なトレイルがバーグレイクトレイルである。全長21km(片道)、標高差約 750mのロングトレイルでほとんどのハイカーが1泊2日でロブソンの麓の湖、バーグレイクまで達する。マウントロブソンビジターセンターから2kmロブソンの方向へ入った地点にトレイルヘッド(登山口)がある。トレイル上には、キニーレイク、ホワイトホーン、エンペラーフォールズ、マーモットそして終点のバーグレイクと5つのキャンプ場がある。ロブソンの入山およびキャンプ場は予約制(ビジターセンターで受付)になるので体力に合わせてキャンプ場を選ぶと良い。
 トレイルヘッドからキニーレイクまではウエスタンレッドシダー(米杉)の林道を氷河の融けた水が轟々と流れるロブソンリバーを横目に見ながら歩く快適な 4.5kmのトレイルだ。エメラルドグリーンのキニーレイクを前にするとやわらかなすべてを包み込む美しさにしばし時間の経過を忘れてしまうほどだ。 キニーレイクまではデイハイカーに人気のトレイルで散歩がてら歩く人々も少なくない。キニーレイクからホワイトホーンは行きかう人々が減り、静かなハイキングとなる。日本で言うと高尾山口から高尾山山頂までがキニーレイクで山頂から陣場山方面がキニーレイクから先のトレイルといったところだ。ホワイトホーンキャンプ場のロブソンリバーにかかるつり橋が見事である。
  ホワイトホーンからエンペラーフォールズ(滝)はこのトレイル一番の難所となる。このあたりは『Valley of a Thousand Falls』と呼ばれその名のとおりいくつもの滝がトレイル中に見られる。その中でもホワイトフォールズとエンペラーフォールズは見ごたえがある。滝を見ながら歩けると言うと優雅に感じるがその分、急登になっていて言い表すならば『Valley of a Thousand Slopes(坂)』であろう。豪快なエンペラーフォールズの分岐を過ぎエンペラーフォールズキャンプ場に着くころ、難所は終わりを迎える。
エンペラーフォールズでは是非、霧のようになったしぶきを浴びてハイキングの疲れを癒して欲しい。
 エンペラーフォールズキャンプ場からバーグレイクキャンプ場までは急登はないので変わり行くロブソンの景色、青い色が美しいバーグレイクやロブソンから流れ落ちるバーググレーシャー(氷河)などをじっくり堪能してバーグレイクキャンプ場へと向かおう。バーグレイクキャンプ場はロブソンのキャンプ場の中で一番大きい。シェルター(避難小屋)などの設備が充実している。雨天時など食事や休憩にこのシェルターは嬉しい。バーグレイクキャンプ場から見るロブソン、バーグレイク、及びバーググレーシャーの息を呑むほどの絶景はこのハイキングの何よりの褒美である。

※シーズン  高山植物  7月上旬
        ハイキング 7月上旬から9月中旬

 

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バンフ国立公園

シャドウレイク      バンフ国立公園

シャドウレイク バンフ国立公園
▲ マウントボールを望む

 マウントボール(標高3307m)の雄姿を映し出すシャドウレイク。その美しい景色を堪能するには徒歩でのアクセスになる。湖までは約5時間の道のり、またそこを起点に日帰りで楽しめるトレイルが数種類あるので、是非、湖そばのシャドウレイクロッジまたはキャンプ場での宿泊をお勧めしたい。登山口はバンフから車で国道1号線をレイクルイーズ方面へ20分のレッドアースクリーク登山口。ロッジポールパインの林の中、幅2mほどの土の道をゆるやかに上り下りを繰り返しながら約6.9km歩くとロストホースクリークキャンプ場にでる。左手に川、右手に連山を望みながら砂利道に入り10km地点でエジプトレイクとの分岐、シャドウレイクへは右ヘ向かう。ここまではマウンテンバイクでも乗入れが可能であるが、この先からは駐輪場に停めてハイキングとなる。ここからは少し急な坂道だ。土、岩と木の根の山道を上り12.7kmで左手にシャドウレイクキャンプ場が、前方には緑屋根のシャドウレイクロッジが見えてくる。ロッジからシャドウレイクの東端までは15分。湖に映しだされるマウントボールの迫力ある姿、針葉樹林との組み合わせが素晴らしい眺めを生み出すシャドウレイク、なんともカナダらしい風景である。途中、初夏にはインディアンペイントブラシ(ゴマノハグサ科)やグレイシャーリリー(カタクリ)が可憐に花を咲かせるだろう。秋にはラーチの黄葉が素晴らしいのだが、黄葉を楽しむには是非宿泊してこの先のトレイルまで足を進めていただきたい。ロッジからギボンパスまで片道約3.1km、往復2時間の手軽に楽しめるコースである。パス付近にはラーチ(カラマツ)が多く眺めもよい。

※シーズン  黄葉     9月中旬
        ハイキング 7月上旬から9月下旬

シャドウレイクロッジ
▲シャドウレイクロッジ

シャドウレイクロッジ
  1928年オープン、ダイニングとフロントを兼ねたメインロッジと、隣にはオープン当時母屋であった建物がリビングルームとして宿泊客に開放されている。宿泊キャビンは12あり最大32人が宿泊可能である。それぞれのキャビンにはふかふかの羽毛掛け布団の大きなベッドが用意されていて、プロパンストーブも使える。森の中にありながらなんとも至れり尽せりなロッジである。食事はホームメイドスタイルになっており、パンはいつも焼きたてを用意してくれる。昼食はいろいろな種類のパン、ハム、チーズや野菜などが用意され自分の好きな分だけサンドイッチにして持っていくというシステムだ。なんとクッキーや果物まで用意されているのが驚きである。世界中のハイカーとともに約80年の歴史を刻んできたシャドウレイクでの温かなもてなしは、今も昔も変わらない。

 <アクセス>
 バンフからレッドアースクリーク登山口 陸路20分

 ハイキングDATA
 レッドアースクリーク登山口からシャドウレイクロッジ
 距離:14.4q
 時間:5時間
 標高差:440m
 最高点:1,840m

 

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